病虫害を防ぐ

病虫害は、茶の収量に影響するだけでなく、嗜好飲料としての品質にも大きく影響するので、この対策には苦労した。茶樹の害虫で最もよく知られているのは、俗に「ちゅんがら」といわれる「茶枯し」で、この虫は年二回産卵し、放っておくと茶樹が丸坊主になって枯れてしまう。茶摘みのさい、これに触れるとはれあがり、そのかゆさはたとえようもないほどだった。病虫害を駆除するため、昭和の初期に「石灰硫黄合剤」が農薬として使われ始めた。

太平洋戦争中は農薬が極度に不足し、ほとんど入手できなかったが、戦後はさまざまな農薬が出回った。しかし茶は日常飲用するものなので、農薬の残留には注意が払われ、戦後の代表的な殺虫剤であったDDTも使用禁止になった。

「猿島町史」民俗編 第2章 第1節 田と畑 四 茶業

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