熱中症とは
高温多湿な場所に長くいたり、暑い日に激しい運動をすることなどにより、体温が上がりすぎて体温調整機能がうまく働かなくなり、体に熱がこもった状態を「熱中症」といいます。
室内で何もしていなくても発生することがあり、「新しい生活様式」によりマスクを着用する機会が多くなったことで、熱中症のリスクはさらに高くなっています。
熱中症は重篤化すると命にかかわる危険性もありますが、きちんとした対策をとれば防ぐことができます。正しい知識を身に付け、熱中症を予防しましょう。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
新型コロナウイルス感染症の出現に伴い、感染防止の3つの基本(身体的距離の確保、マスクの着用、手洗い)や、「3密(密集、密接、密閉)」を避ける等の「新しい生活様式」を実践することが求められています。
十分な感染予防を行いながら、熱中症予防にこれまで以上にこころがけましょう。
- 屋外で人との十分な距離(2m以上)が確保できる場合には、熱中症のリスクを考慮し、マスクをはずすようにしましょう。
- マスクを着用している場合には、強い負荷の作業・運動は避けましょう。
- 新型コロナウイルス感染症を予防するために、冷房時でも換気を確保しましょう。その際は、熱中症予防のためにエアコンの温度設定をこまめに調整しましょう。
熱中症予防×コロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に!(リーフレット・オレンジ)(PDF:584KB)
熱中症予防×コロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に!(リーフレット・青)(PDF:736KB)
熱中症予防×コロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に!(リーフレット・黄色)(PDF:558KB)
熱中症の予防法
熱中症は放っておくと生命にかかわる病気ですが、適切な予防法を知っていれば防ぐことができます。日常生活において、以下の点に気をつけましょう。
- 扇風機やエアコンで室温を調節しましょう
- のどが乾かなくても、こまめに水分補給をしましょう
- 外出時は日傘や帽子で直射日光を避けましょう
- 体調が悪い日は外出をできるだけ控えましょう
- 急に暑くなった日や、活動の初日などは特に注意しましょう
- 体調が悪い人がいないか、お互いに気を配りましょう
こんな症状があったら熱中症を疑いましょう
- 軽度:めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらない
- 中度:頭痛、吐き気、体がだるい(倦怠感)、虚脱感
- 重度:意識がない、高い体温、呼びかけに対し返事がおかしい、まっすぐ歩けない
こんな人は特に注意
高齢者
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
高齢者は暑さや喉の渇きに対する感覚が弱くなるために、室内でも熱中症になることがあります。
室内に温度計を置き、気温が上がったらエアコンをつけましょう。また、喉が乾かなくても、こまめに水分補給することが重要です。
幼児
幼児は体温調節機能が十分に発達していないため、特に注意が必要です。
また、晴れた日は地面に近いほど気温が高くなるため、大人以上に暑い環境にいます。
普段から体調をよく観察して、ちょっとした子どもの変化に気をつけましょう。
その他
- 肥満の人
- 体調の悪い人
- 持病のある人
- 暑さに慣れていない人