企画展「粛粲寶の世界 生誕120年記念特別絵画展」を開催しました

企画展
「粛粲寶の世界 生誕120年記念特別絵画展」
R4粛粲寶展ポスター

いずれの会派にも属さず、文人画調の独自の画風で人気を博し、「孤高の画家」と称された粛粲寶(しゅくさんぽう 1902-1994)の生誕120年を記念した回顧展を開催しました。

【会期】 令和4年9月17日(土)~12月25日(日)
【会場】 坂東市立資料館(坂東郷土館ミューズ)
【開館時間】平日 午前10時~午後6時30分/土日祝 午前10時~午後5時
【休館日】 月曜日(祝日の場合はその翌日) 、祝日の翌日
【入場料】 無料
 ※状況により急な変更となる場合がありますので、最新情報はホームページをご覧ください。

【重要】新型コロナウイルス感染症拡大防止にご協力ください
入館・施設利用にあたっては、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策にご協力をお願いするとともに、咳や発熱等の症状がみられる方、体調のすぐれない方は入館をご遠慮ください。利用者の皆様には、大変ご不便をおかけいたしますが、 ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【アクセス】
坂東ICより車で約10分。この機会に展覧会へお越しください。


【お知らせ】展示作品の一部を入れ替え、後期展示がはじまりました
粛粲寶展示替え1粛粲寶展示替え2
一部展示作品の入れ替えを行いました。掛け軸作品をすべて入れ替えたほか、額装作品や屏風、色紙、関連資料なども一部入れ替えています。新しい展示をご覧いただくとともに、一度来場された方も是非もう一度展覧会をご覧ください。


[企画展チラシ]
粛粲寶チラシ1粛粲寶チラシ2
粛粲寶チラシ3粛粲寶チラシ4
チラシのPDFデータはこちらをクリック → チラシPDF
※チラシはA4サイズP8です。

[企画展の紹介とみどころ]
粛粲寶(本名:水島太一郎)は、明治35年(1902)新潟市に生まれ、大正7年に上京して働きながら大倉商業学校(現・東京経済大学)に学びました。大正11年(1922)、洋画家黒田清輝の主宰する葵橋洋画研究所に入所し、帝展、院展での入賞を経て、同郷の日本画家小林古径に師事します。その後も入選をかさねる一方で、「古径の亜流(古径二世)」という美術界の評価に悩み、画業を離れ、奈良の古寺で寄食生活を送ります。4年後、作家活動を再開するために帰京した時には画風が一変、中国古典や仏法の教養に基づく文人画調の絵が独特な風情を醸し出し、見る者を豊かな気持ちへと誘う独自の作風が誕生しました。
昭和29年(1954)に定めた雅号「粛粲寶」には、「粲(さん:精米し光り輝く米)」を日々の「寶(たから)」として「粛々(しゅくしゅく)」と生きるという意味がこめられています。決して平穏ではなかった画家としての生活から、精力的に行った個展を通して、全国各地に愛好家を得るようになり、終生この雅号を用いることとなりました。
今展覧会では、晩年まで師を支え、「畏友」かつ「知友」として、ともに画業に邁進した唯一の弟子・中山正男氏(雅号:胡牀庵青空子)によるコレクションを中心に、天衣無縫、変幻自在の画法で切り拓いた粛粲寶ならではの画境をたどり、平成6年(1994)逝去するまでの91年の生涯を偲びます。独特の画風に加え、画賛や遊印に垣間見える機知に富んだメッセージも併せてお楽しみいただければ幸いです。

[孤高の画人 粛粲寶]
粛粲寶肖像写真
粛 粲寶(しゅく さんぽう  1902-1994)

略歴
明治35年(1902) 新潟市に生まれる。本名は水島太一郎
大正7年(1918) 上京して働きながら大倉商業学校(現 東京経済大学)に学ぶ
大正11年(1922) 黒田清輝主宰の葵橋洋画研究所に入所
昭和4年(1929)  帝展に初入選、翌年院展に初入選
昭和6年(1931)  この頃より小林古径に師事
昭和8年(1933)  奈良の古寺にて寄食生活を送る
昭和12年(1937) 帰京し作家活動を再開。以後画壇を離れ個展を中心に作品を発表
昭和23年(1948) この頃東京都杉並区久我山に居住する
昭和29年(1954) 雅号を「粛粲寶」と定める
昭和40年(1965) 38歳年下の中山正男氏と出会う
平成元年(1989)  茨城県境町に転居、坂東市生子の萬蔵院で個展
平成6年 (1994)  逝去(91歳)
平成28年(2016)  NSG美術館(新潟県新潟市)開館
令和2年 (2020) S-Gallery粛粲寶美術館(茨城県境町)開館

[粛粲寶の多彩な作品を展示します]
仙客嘉童
        仙客嘉童
瑞實
         瑞實
山中有三楽
    山中有三楽
村むすめ
         村むすめ
竹林七童
         竹林七童
布袋
         布袋
神鹿三頭図
     神鹿三頭図
《貴重な初期作品も展示します》
初夏閑日
        初夏閑日
長女誕生
         長女誕生

[展示会場]
粛粲寶展示01粛粲寶展示02
粛粲寶展示03粛粲寶展示04
会場では多数の作品を展示しています
粛粲寶展示05
スケッチブックなどの関連資料
粛粲寶展示06
粛粲寶が絵付けした陶磁器
粛粲寶展示07
写真や関連資料、映像で粛粲寶を紹介

[会場の様子]
R4粛粲寶展会場01R4粛粲寶展会場02
R4粛粲寶展会場03R4粛粲寶展会場04
会場には数多くの粛粲寶作品が、関連資料とともに展示されています。多彩な粛粲寶の画業を是非ご覧ください。

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〒306-0502 茨城県坂東市山2726番地 

電話番号:0297-44-0055又は0280-88-8700

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