帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。
水疱が見られる2~3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。通常は2~4週間で皮膚症状がおさまります。
子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。
帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
予防
予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。
また、50歳以上の方については、任意で予防接種を受けることで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。
定期予防接種
令和7年4月1日から帯状疱疹予防接種が定期接種となりました。定期接種の対象者は、予防接種費用の一部助成を受けることができます。
詳細はこちらをご覧ください ⇒ 『帯状疱疹予防接種について』(サイト内リンク)
治療
治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、痒みや痛みのあとに水疱が出現したときは、できるだけ早く受診しましょう。