弓田の不動尊

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弓田の不動尊

主要地方道結城・坂東線を沓掛方面に向かうと、県道高崎・坂東線との交差信号があり、その信号を越して約50mほど進み、小道を左折して道なりに歩くと、右側に「弓田のポックリ不動」で知られた明王山慈光寺が現われます。
昔は、弓田を湯田と称しました。湯田とは、「火急のときに用立てる資金を得る田」という意味で、豊穣な土地を指した地名であることからも、早い時期に集落が拓けていたと思われます。
寺伝によると、奈良時代の天平18年(746)に、僧行基の高弟がすべての悪魔を退散させ、世の中を平和にする衆摩降伏・真理円融の道場として創建され、不動明王が祀られました。
平安中期、平将門が政治、経済、軍事の拠点を岩井営所に移すと、当寺を鬼門除けの本尊として仰ぎ、また守り本尊として深く信仰したと伝えられています。
門前から約200mほど西方に、弓田香取神社の杜があり、この杜は律令時代に兵営の守護神として創祀されたと伝えられ、承平3年(939)2月に将門が参拝したといわれています。
さらに、この弓田香取神社と慈光寺との間を兵庫屋敷(兵器の倉庫跡)と称し、道路を隔てて談議所(軍談所)と呼び、奈良時代からの軍事基地であったようです。その後を引き継ぎ活用した将門は、軍事拠点と位置づけ、神仏の加護を祈っていたことを物語っています。

弓田の不動尊(388-2)

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