明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
また、日頃より坂東市政の運営に対しまして、温かいご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の感染予防行動の実践により、少しずつコロナ禍前の日常生活に戻りつつあり、「3年ぶりに開催」という言葉を多く聞くことができました。本市におきましても、これまで中止を余儀なくされていたイベントや伝統ある行事の敬老会や将門ハーフマラソン大会・将門まつりなどを「3年ぶりに開催」することができました。これもひとえに皆様のご理解とご協力の賜物であると、心より感謝申し上げます。
一方、世界情勢の変化や急激な円安による物価高騰は、社会経済と市民生活に大きな影響を及ぼしております。こうしたなか、本市では新型コロナウイルスワクチン接種への迅速な対応に加え、物価高騰の影響を受けた市民の皆様や事業者の方の負担軽減策といたしまして、支援金の支給や、全市民を対象とした商品券の配付など、市独自の対策事業を進め市内経済の回復と拡大を図っております。
工業団地事業につきましては、「坂東インター工業団地」において、既に13社が操業を開始しており、残る全ての画地についても完売となりました。進出企業の早期操業に向け、連携を図りながら事業を進めてまいります。また、茨城県を事業主体として進められている、山地区を中心とする工業団地造成事業についても、雇用の創出や新たな産業基盤としての発展に期待を寄せているところです。さらに、神大実地区では地区計画を設定しており、周辺環境との調和に配慮しながら工場関連施設を主体とした土地利用を図り、更なる財源の確保に努めてまいります。
圏央道関連の事業につきましては、4車線化工事に合わせて(仮称)坂東パーキングエリアの造成工事が始動しております。本市でも、地域の魅力発信や振興に資する「地域利便施設」の一部工事に着手しており、社会経済情勢や費用対効果を十分に調査しながら、パーキングエリアとの一体的な整備を進めてまいります。
高齢社会への対応につきましては、医療や介護との連携、地域やボランティア等の皆様による支え合いの体制づくり、さらには、高齢者の皆様が元気に積極的に活躍できるよう、社会参加や生きがいづくりの推進に取り組んでおります。
学校教育につきましては、コロナ禍での学校生活により、児童生徒が様々な不安やストレスを抱えていることが懸念されます。心のケア、家庭教育支援に力を入れるなど、家庭に寄り添い、連携を深める活動を積極的に進めてまいります。
また、学習支援としまして、児童生徒1人1台のタブレット端末を活用し、更なるICT教育の充実と学力の向上を図ってまいります。
子育ての分野につきましても、社会環境の変化により、子どもを取り巻く環境が大きく変化しており、多様化する保育ニーズを地域全体で支援していくことが求められております。
本市では、「子どもが輝く未来づくり」を目指し、地域住民の皆様や教育・福祉・保健医療などの関係機関と連携を密に、きめ細やかな保育・教育・子育て支援に努めてまいります。
結びに、新たに迎えました令和5年も、市民の皆様の思いに寄り添いながら「みんなでつくるまちづくり」に努め、次世代への負担軽減を図り、新しい時代に応じた「誰一人取り残さない」持続可能都市『坂東』の実現に向け、全力で取り組む所存でございます。皆様には、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年がすばらしい年となりますよう、心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
令和5年1月1日
坂東市長 木村 敏文