ゼロカーボンシティ宣言の背景
地球温暖化を始めとする気候変動問題は、世界規模での対応が求められている地球上に生きるすべての生き物にとって避けることのできない喫緊の課題です。我が国においても、集中豪雨や台風等による自然災害の激甚化が近年顕著になってきています。
こうした状況を踏まえ、2015年に合意されたパリ協定では「産業革命期からの平均気温の上昇幅を2℃未満とし、1.5℃に抑えるよう努力する」との目標が国際的に広く共有されました。また、2018年に公表されたIPCC(国連の気候変動に関する政府パネル)の特別報告書では、この目標の達成には「気温上昇を2℃よりリスクの低い1.5℃に抑えるためには、2050年までに二酸化炭素の実質排出量をゼロにすることが必要」とされています。
坂東市は、その趣旨に賛同し、令和2年7月28日、「廃棄物と環境を考える協議会」の構成自治体として、地球的規模の環境保全について積極的に取り組み、その実現に向けた取り組みを推進し、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すことを宣言し、ゼロカーボンシティの表明をいたします。
*「廃棄物と環境を考える協議会」とは関東甲地域の40団体(73市町村)と民間事業者2社で構成(2020年4月時点)された環境への取組に関する協議会です。
【リンク】 北茨城市ホームページ
ゼロカーボンシティに向けた坂東市の主な取り組み
(1)地球温暖化対策の推進に向けた人づくり・環境づくりを進めます
●学校や市民対象に出前講座等における環境学習、市のイベントにおける環境情報及び環境にやさしい取組の紹介など、温室効果ガス排出量削減に向けた行動促進をはじめ、さまざまな環境問題に対する意識の向上を図ります。
●地域での地球温暖化防止活動を実践・啓発するために茨城県から委嘱されている「茨城県地球温暖化防止活動推進員」の活動を支援し、地球温暖化防止への普及に努めます。
(2)CO2削減につながる暮らし方や事業活動を広めます
●日常生活において、エターナブル、つめかえ可能な製品等を使用し、廃棄物の発生を抑え、廃棄物処理における温室効果ガス排出量削減に努めます。
●緑化や緑のカーテン、雨水を利用した打水など自然の力を活用した省エネ生活を推進します。
●エコカーやエコドライブに関する啓発を行い、自家用車や社用車の買い替えの際に、より環境性能の高いエコカーの導入や正しいエコドライブ実践者の増加を図ります。
(3)再生可能エネルギーや効率的なエネルギー利用を進めます
●工場や施設における廃熱等を利用してエネルギーを創出するなど、リサイクルエネルギーの利活用を推進します。
●太陽光発電システム等の設置を推進し、自然エネルギーを活用する機器の普及を促進していきます。
(4)地球温暖化に関する情報収集及び情報提供や適応策の提案を進めます
●地球温暖化に関して、さまざまな情報を入手し、市民に分かりやすく情報を提供します。
●坂東市における温暖化の影響についての知見・情報の収集に努め、適応策の検討・実施を進めます。
私たち一人ひとりができる取り組み
今回の宣言により、市民のみなさま一人ひとりが地球温暖化問題に関心をもっていただき、日常生活の中で行える「節電やごみの削減・分別の徹底」など、できることから地球温暖化対策に取り組んでいただければと思います。