みんなでのばそう!健康寿命 ※保健事業と介護予防の一体的事業を開始します
高齢者の保健事業と介護予防等の一体的な実施事業とは
現在の医療保険制度は、74歳までの国民健康保険制度の保健事業と75歳以降の後期高齢者医療制度の保健事業が適切に接続されていない、保健事業と介護予防は運営団体が異なるなどの理由により、健康状態や生活機能の課題に一体的に対応出来ていないという課題がありました。このため、令和2年度に「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律」が施行され、国により、市町村が高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施するための体制が整えられました。
【厚生労働省HP】
【茨城県の実施要綱】
茨城県後期高齢者医療広域連合高齢者の保健事業と介護予防等の一体的な実施事業実施要綱
坂東市においても、男性の平均寿命は79歳を超え、女性の平均寿命は85歳に達するなど「人生100年時代」を迎え、今まで以上に疾病予防、介護予防等を推進し、高齢者が健康で過ごせる時間を延伸することを目的にこの事業を開始します。
(キャッチフレーズ:「みんなでのばそう!健康寿命」)
令和6年度の坂東市事業内容
事業の実施にあたっては、医療専門職が医療・介護・健診等のデータ分析を行い、各地域の特性や健康課題、高齢者一人ひとりの具体的な状況の把握に努め、医療保険、健康づくり、介護の担当部署が連携を図り、高齢者のニーズに対応したきめ細やかな支援や、通いの場等でのフレイル予防等を行うとともに、必要な医療や事業へつなげます。また、地域の関係団体、医師会・かかりつけ医と連携し、高齢者を地域ぐるみで支援していくことを目指します。
※フレイルとは
健康な状態と要介護状態の間にある「虚弱な状態」で、 年齢を重ねることで心身の活力が低下した状態です。
早めに気づいて生活を改善することにより、その進行を遅らせたり、健康な状態に戻すことができます。
【令和6年度 坂東市の基本的な方針】
坂東市 令和6年度高齢者の保健事業と介護予防等の一体的な実施に係る基本的な方針 [PDF形式/920.19KB]
地域の健康課題の分析・対象者の把握
医療専門職が健康診査の結果・診療報酬明細・介護保険利用情報などから地域の健康課題の分析、対象者の把握を行います。
分析結果に基づき年間単位で支援内容を企画し、医療関係団体や社会福祉協議会等と共有し助言をいただきながら、地域の関係団体等とも相互に協力して事業を推進します。
※随時、地域の特性や健康課題、実施する内容を広報やHP等でお知らせいたします。
◎「これはマズイ・・・」に注目!(坂東市の健康課題)
Point(1) 血糖の数値が「要精密検査」になった方の割合が県内で3番目に多い!(令和5年度健診結果)
糖尿病になる方が多く、
内服薬、インスリン、透析などで治療費が高額に。
Point(2) 令和5年度の死亡原因の2割が脳血管疾患!(国、県と比較しても数値が高い)
血圧や血中脂質が高いと血管を傷つけ、
脳梗塞や脳卒中になる可能性が高くなります。
健診を受け異常値があったら受診しましょう。
Point(3) 骨折治療中の人の48.6%は要介護認定を受けている!(令和6年4月時点)
骨折は転倒が原因になることが多く、
日頃の運動等の生活習慣を見直すことが大切です。
※Point(1)~(3)を受けて下記の事業を実施いたします。
高齢者に対する個別的支援(ハイリスクアプローチ)
下記事業の対象となる方には後日お手紙やお電話にてご案内いたします。
(1)糖尿病性腎症重症化予防事業(糖尿病のコントロール不良者)
糖尿病性腎症の重症化の可能性がある方に対して、医療専門職による保健指導、医療機関への受診勧奨等を行います。
(2)その他の生活習慣病重症化予防事業(健診異常値放置者勧奨事業)
健診結果で受診勧奨判定値あり(血圧や血中脂質等が高い方)で、医療機関未受診の方に対して受診勧奨等を行います。
通いの場等への積極的な関与等(ポピュレーションアプローチ)
(1)通いの場等におけるフレイル予防の健康教育・健康相談・フレイル状態の把握
介護予防事業と連携し、通いの場で医療専門職によるフレイルに関する講話、下肢・足指の運動、高齢者の質問票等を実施します。
【体操教室の内容】※無料です。
・体操 ・フレイルのお話 ・足指の筋力測定、体重測定 ・身体の状態、生活習慣チェック
【予約方法】
申込期間:令和6年8月26日(月)~令和6年8月30日(金)午前9時~午後5時
電話番号:保険年金課 ☎0297-21-2187
【日程】
場所と時間をお選びください。測定結果の比較のため、1回目と2回目はセットでのご予約となります。
※各教室定員あり。定員になり次第締め切りになります。
(2)その他複合的な取り組み
ヘルスアップ教室事業と連携し、運動教室、栄養教室を実施します。
日程等の詳細は坂東市保健事業予定表をご確認ください。
(3)気軽に相談できる環境づくり
市内の高齢者が集まる場所やイベント会場にて、フレイル啓発のチラシ配布や、通いの場の周知等を行います。