発生状況
2025年3月以降、茨城県における麻しん報告数が増加しており、2025年の累計報告数は13例(2025年4月23日時点の速報値)となっています。
麻しん(はしか)とは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
症状
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
予防について
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
ワクチン接種について
麻しんの予防に最も有効は方法は、麻しんワクチン接種であり、麻しんワクチンを2回接種することで約99%が抗体(免疫)をもつことができるとされています。
- 母子手帳で麻しんワクチン接種歴を確認しましょう
- 麻しんワクチン接種歴がない場合はワクチン接種を検討しましょう
麻しんが疑われる症状が出現した場合は
発熱や発疹のある方と接触した1~2週間後や海外渡航後に、麻しんが疑われる症状が出現した場合には注意が必要です。麻しんは感染力が強いため、感染拡大を防ぐために下記へのご協力をお願いします。
- 医療機関を受診する際は、事前に医療機関に連絡のうえ受診ください
- 受診の際は、周囲の感染拡大を防止するためにマスクを着用し、公共交通機関の利用は避けてください
詳細は下記をご覧ください
『麻しんについて』(外部リンク:厚生労働省)
『麻しんに注意しましょう』(外部リンク:茨城県HP)