企画展「描かれた仏たち
―日本画家・田中嘉三とあや絵作家・川崎是空―」
厳粛で清澄な空気感漂う日本画を描いた田中嘉三と独創的で華麗な彩色を放つあや絵を制作した川崎是空、二人の仏画作品を展示しました。
会 期 令和元年10月12日(土) ~ 12月27日(金)
会 場 坂東市立資料館(坂東郷土館ミューズ)
開館時間 平 日 AM10:00~PM6:30
土・日・祝 AM10:00~PM5:00
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日
入場料 無 料
【アクセスが向上しました】
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が開通し、坂東ICより車で約10分で郷土館ミューズへ来館できるようになりました。この機会にぜひ、展覧会へご来場ください。
[企画展チラシ]
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[今展覧会の見どころ]
日本画家 田中嘉三 と あや絵作家 川崎是空
二人の作家が描いた様々な仏画作品を展示します
田中嘉三 (たなか かぞう 1909-1967)
日本画家・田中嘉三は、明治42年に現在の笠間市に生まれた。幼少のころから絵に親しみ、14歳から同郷の日本美術院同人・木村武山に日本画を学び、武山の逝去後は奥村土牛に師事。昭和4年の第14回日本美術院試作展、同12年の再興第24回日本美術院展(院展)に初入選を果たしてからは院展を主な発表の場として活躍、昭和23年の再興第33回院展に出品した「一字金輪仏」は院賞首席を受賞した。そのひたむきな創作姿勢から生み出される作品は洗練された画面に穏やかな雰囲気を漂わせ、多くの人に安らぎを与えた。しかし、さらなる円熟を期待される中、昭和42年、春の院展に「胎蔵諸尊」を出品したのち、病により58歳でその生涯を閉じた。
川崎是空 (かわさき ぜくう 1922-2014)
着物染色作家の川崎是空(本名 一與四)は、大正11年、石川県に生まれた。京都西陣織図案見習いを経て昭和23年に上京し、着物染色の道を選んだ。東京在住の染色家たちによって現在の常総市坂手町に水海道染色村の設立が計画されると、昭和49年の先発隊12世帯の一人として移住し、以後この地で染色作家として創作活動を続けた。自身が考案した「あや絵」は、佐賀錦の白生地を図に従って染色し、それを裁断してパネルに貼り合わせて制作した絵画で、照明や見る角度によって様々な雰囲気を醸し出し、独特の立体感を表現する。染色の技術を発展させ、約30年にわたって自らが創作した「あや絵」の美を追求し続けた川崎は、平成26年7月、92歳の天寿を全うした。
[田中嘉三作品]
田中嘉三「大仏殿炎上」
田中嘉三「八部衆」
田中嘉三「憤怒像」
田中嘉三「仏陀と弟子」
田中嘉三「胎蔵諸尊」
[川崎是空作品]
川崎是空「不動明王」
川崎是空「聖観音」
川崎是空「四天王」
川崎是空「孔雀明王」
川崎是空「釈迦三尊」
[数多くの作品が展示された会場]
[会場の様子]
田中嘉三が描いた仏画の大作や、川崎是空のきらびやかなあや絵作品が多数展示されました。
ミューズ企画展「描かれた仏たち」を開催しました
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- 2020年2月17日
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