企画展「銅版画に魅せられて 金子哲男遺作展」
教職に精励され、後に猿島町史編さんや文化財保護など郷土の文化継承活動にも尽力された故金子哲男氏を偲び、表現力豊かな銅版画作品などから、氏の創作活動の一端を紹介しました。
【会 期】 令和2年7月18日(土)~9月22日(火・祝)
【会 場】 坂東市立資料館(坂東郷土館ミューズ)
【開館時間】平日 午前10時~午後6時30分/土日祝 午前10時~午後5時
【休館日】 月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日
【入場料】 無料
【重要】新型コロナウイルス感染症拡大防止にご協力ください。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、入館・施設利用にあたっては、感染症拡大防止対策として、マスク着用、手指消毒、ソーシャルディスタンスの維持、長時間の滞在を避ける、来館者の氏名・連絡先の記入をお願いするとともに、咳や発熱等の症状がみられる方、体調のすぐれない方は入館をご遠慮ください。利用者の皆様には、大変ご不便をおかけいたしますが、 ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
[企画展チラシ]
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[企画展概要]
金子哲男氏は、昭和3年猿島郡逆井山村(現・坂東市逆井)に生まれました。戦時下の混乱の中で学生時代を過ごし、教員の道へと進みます。小中学校教諭として勤務する傍ら絵画に親しみ、40代にさしかかるころ、稲田年行氏に師事したことを契機に銅版画制作が終生のライフワークとなりました。「手抜きをしたら、そのまま作品に現れ、一度描いたら修正がきかないという点が銅版画の魅力」と語り、茨城県芸術祭美術展覧会や新構造社展、国際交流美術展などで作品を発表、昭和63年に芸術公論賞、平成6年には新構造展東京都知事賞を受賞しています。生涯、故郷の逆井に居を構え、平成30年12月に90歳でご逝去されるまで縄文や民俗を題材に数多くの作品を遺しました。また、木版画や絵画、写真にも造詣が深く、市民向けの絵画講座の講師や猿島町文化財保護委員、町史編さん委員を歴任するなど郷土の文化振興に寄与されました。本展覧会では、ご遺族や生前ご縁のあった皆様方の全面的なご協力を得て、氏のお人柄や郷土愛から生まれた多彩な作品を展示し、創作活動の一端を紹介させていただきます。一人でも多くの方々に金子哲男氏の作品にふれていただき、故人を偲んでいただければ幸いに存じます。
[金子哲男氏略歴]
金子 哲男(1928-2018)
《略歴》
昭和3年 坂東市逆井に生まれる
昭和42~50年 茨城作家集団「創」展覧会出品
昭和42~52年 集団「版」展出品
昭和46~56年 「点and点」 展覧会出品
昭和63年 芸術公論賞受賞
平成6年 新構造展東京都知事賞受賞
茨城県芸術祭美術展覧会、新構造社展ほか多数の展覧会、国際展に出品。
[個性豊かな作品を展示しています]
「JŌMON-75D」
「筑波幻想」
「fantasiaVI」第66回(1994)新構造展東京都知事賞受賞作品
「囋-II」昭和63年(1988)芸術公論賞受賞作品
「水A 74」
「萌-III」
「黒い月 02」
「赤と黒」
「土偶-III 02」
[会場の様子]