企画展「石碑で読み解く郷土の歴史」
市内各地に建てられたさまざまな石碑。その拓本や写真、関連資料などを展示し、地域の歴史と知られざるエピソードを紹介しました。
【会期】 令和4年2月26日(土)~5月22日(日)
【会場】 坂東市立資料館(坂東郷土館ミューズ)
【開館時間】平日 午前10時~午後6時30分/土日祝 午前10時~午後5時
【休館日】 月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日
【入場料】 無料
※状況により急な変更となる場合がありますので、最新情報はホームページをご覧ください。
【重要】新型コロナウイルス感染症拡大防止にご協力ください
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、入館・施設利用にあたっては、感染症拡大防止対策として、マスク着用、手指消毒、検温、ソーシャルディスタンスの維持、長時間の滞在を避ける、来館者の氏名・連絡先の記入をお願いするとともに、咳や発熱等の症状がみられる方、体調のすぐれない方は入館をご遠慮ください。利用者の皆様には、大変ご不便をおかけいたしますが、 ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
【アクセス】
坂東ICより車で約10分。この機会に展覧会へお越しください。
[展覧会チラシ]
チラシのPDFデータはこちらをクリック → チラシPDF
[展示概要]
私たちが住む坂東市内には、数多くの石碑が存在しています。道路の片隅や寺社の境内、墓地や公園など、身近な場所に石碑は建っていますが、何が刻まれているか興味をもって読んでみようという方は少ないのではないでしょうか。
現在、市内各所で道路や田畑の整備、住宅地や工業用地の開発が行なわれており、昔からあった風景は少しずつ失われつつあります。また、時代の変化の中で地域の歴史や代々受け継がれてきた先祖の記憶も忘れ去られようとしています。こうした状況の中、地域に残された石碑は、先祖が紡いできた暮らしと営みの証であり、過去の村の姿や事件・出来事を知るための大切な記録となるものです。また、碑文を読むことで、人々がどんな想いをもってその碑を建て、事蹟を末永く残そうとしたかを知ることが出来るでしょう。
今企画展では、市内に散在する史跡や人物の顕彰碑、文学碑、墓碑、記念碑、道標など、身近にありながらも知られざる地域遺産である石碑が語る郷土の歴史を紹介いたします。
[関連書籍]
市内の石碑を多数掲載
石碑探訪ハンドブックを刊行!!
『坂東市石碑探訪ハンドブック』
(A5判 P140 定価700円)
顕彰碑、文学碑、墓碑、記念碑、道標など市内に残るさまざまな石碑を数多く掲載しています。
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[石碑から郷土の歴史やエピソードを紹介]
坂東市内には数多くの石碑が建っています。石碑を調べると地域の歴史や出来事、人物の来歴などを知ることが出来ます。企画展では郷土の知られざるエピソードを紹介しました。
國王神社碑 (岩井)
地元の人々が平将門顕彰のため史跡に碑を建てたことを記念し、明治45年に國王神社の境内に建立されたものです。
岸本君二世功徳碑 (沓掛)
沓掛地区の藤岡稲荷神社境内にあり、飯沼新田の村々を治めた代官・岸本武太夫、武八父子の業績を讃えた碑で、裏面には建碑した63か村新田の名が刻まれています。
下総国猿島県岩井駅修道碑 (岩井)
江戸時代に行なわれた岩井の町の道路整備の様子を記した石碑で、かつて町中の道路脇にありましたが、現在は高声寺の境内に建っています。
高札松記碑 (矢作)
矢作の旧家の門前にあった老松の名の由来を記したもので、撰文は反骨のジャーナリストとして知られる宮武外骨です。
生子菅村農地改革記念碑 (生子)
戦後に実施された生子菅村(当時)の農地改革事業の完了を記念して建立された記念碑で、旧生子菅村役場跡の敷地(生子地区)に建っています。
[様々な資料を展示しています]
会場では、石碑の拓本や写真、古文書など多数の関連資料を展示し、市内の石碑とその歴史やエピソードを紹介しています。
[拓本資料も展示します]
拓本は、石碑に紙を密着させ、墨で表面の文字や紋様などを写し出したものです。碑から直接凹凸を写し取ったものなので実物大の大きさで文字や紋様を見ることが出来、現地に行かずとも石碑の内容を鑑賞、調査することが出来ます。今回は貴重な拓本も多数展示します。
弌歩橋詞碑 (馬立)
「百万の富も一銭より起こり、千里の行も一歩より始まる」と営々の努力、一銭一歩の積み重ねの大切さを教える名言を刻んでいます。
遠藤成徳先生報恩碑 (神田山新田)
明治初期、当地方の教育普及に尽力した教育者・遠藤成徳の顕彰碑で、大正時代に門人たちによって建立されました。
[関連資料でエピソードを紹介]
石碑の写真や拓本だけでなく様々な関連資料を展示し、石碑に関する歴史や建てられた経緯、関係するエピソードなどを紹介を紹介しました。
円明院(生子新田)に墓碑が残る雄弁上人は、猿島阪東観音霊場三十三札所を開いた名僧です。観音霊場の開基は雄弁上人が立てた7つの大願の1つでした。会場では雄弁上人が作成した位牌や仏像を展示しました。
現在の生子地区で医業の傍ら家塾を開いた片倉嘉右衛門、その墓碑は教えを受けた筆子(弟子)たちが建てたものです。嘉右衛門が使った薬研や、丁髷姿の嘉右衛門を写したガラス写真を展示しました。
明治時代、漢学者の中井豊亨は沓掛に弘文学舎という学校を設立しました。豊亨の経歴を記した墓碑の拓本とともに学校に関する資料も展示しました。
ジャーナリストの宮武外骨は明治・大正期の新聞雑誌の保存収集に尽力し、矢作地区の旧家・冨山家からも多数の活字資料の寄贈を受けました。寄贈先の東京帝国大学図書館から冨山家に贈られた寄贈目録を展示しました。
[会場の様子]
石碑をテーマに坂東市の歴史や知られざるエピソードを紹介しました。市内だけでなく市外からも数多くの見学者が来場し、石碑が物語る郷土の歴史を楽しみました。
企画展「石碑で読み解く郷土の歴史」を開催しました
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問い合わせ先
このページに関するお問い合わせ先は資料館です。
〒306-0502 茨城県坂東市山2726番地
電話番号:0297-44-0055又は0280-88-8700
メールでのお問い合わせはこちら- 2022年6月4日
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